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焼成した『鯉』 [鯉]



白く眩しい陽射しが少し落ち着いた夕方、
水を貰った庭の緑が生き生きと輝いています。

今回はこちらの作品をご紹介します。

鯉 (花房壮一作・手びねり)
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目を見開き、全身で流れを捉える鯉。

生命力の強さなどから長寿、吉祥の象徴とされたり、
仙人の乗り物とされるなど特別な魚として扱われてきたといいます。

鑑賞様としても愛されてきた優雅な姿からは想像もできない、
荒い滝の流れを遡って龍になったという伝説を持ち、
逆境にも果敢に挑む底力を感じさせるとても魅力的で不思議な魚です。

愛嬌も感じさせる表情とゆったりとした雰囲気の中に秘められた
強固な意思と躍動感を、作品のテーマとしました。

こちらの作品は、焼成する際に色の変化が出る
「サンギリ」という技法を用いています。

水が写す空や太陽の光、それを受けて輝く水底の色、
時には川を覆う緑や木々の影など、美しく大きな川の様々な色彩を
水中の鯉もまた纏い泳ぐ、逞しくも優雅なイメージを表現したかったようです。




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焼成した檜垣に竹 [花器]



真夏を思わせる陽射しを受けて、
木々が一層色濃くはっきりと、美しい影を落としています。

今回はこちらの作品をご紹介します。

花入れ 「檜垣に竹」 (花房壮一作・手びねり)
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檜の薄皮を網代のように斜めに組んだ
垣根をモチーフとした檜垣模様。

その檜垣模様に竹を合わせ、
直線的な模様の檜垣と曲線を描く竹の
一見相反するものが重なることで生まれる新たな魅力や美しさを
作品のテーマとしています。

こちらの作品は、籠の形にすることで
人の手が造りだした、日々使う道具という
「生活」を思わせる物に花を活けて楽しむ面白さ
を表現しました。

写真は少し前に、遅咲きの椿を活けたものです。
活けるお花や角度で、印象を変える花入れの、
新たな魅力を探るのもまた、楽しいものです。








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焼成した『大成の道』 [人物像]



暖かい雨が静かに降り注ぐ中、
青々しく生い茂る雑草の勢いに圧倒されます。

今回はこちらの作品をご紹介します。

大成の道 (花房壮一作・手びねり)
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こちらの作品は、
背中の重い薪の事も忘れて書物に夢中の二宮尊徳が
本の中の一説に深く思いを馳せて道端の切株にふと腰を
かけたイメージを表現しています。

災害によって貧しい暮らしを強いられた尊徳。
その逆境にも負けず努力を重ね、自分の家だけでなく
母の実家や家老家の財政までも立て直し、
その際報酬を贈られるも、自らは一銭も受け取らなかったといいます。

人望を集め幕府の役人という大役を担う道へと繋がる
重い薪を背負って必死で歩いた道。
険しくも、やりがいと数多くの人々を救う
喜びに溢れていたであろうその道のりの原点を作品のモチーフとしています。

無事焼成して窯から出せた時、ホッとしたと同時に
白地の時とはまた違う、力強い印象を受けたのは
この作品が1200度の炎を体験した事に
改めて思いが至ったからかもしれません。










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焼成した跳ね獅子 [唐獅子]


すっかりご無沙汰しております内に季節は移り変わり、
野山には色とりどり、可愛らしい花が咲き乱れています。
更新出来ない間も当ブログをご覧下さった皆様、
本当にありがとうございます。

ようやくご紹介出来る準備が整って参りましたので、
今回はこちらの作品をご紹介致します。

跳ね獅子(花房壮一作・手びねり)
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体を捻り、後ろ足を高く跳ね上げた獅子。
文殊菩薩が乗る霊獣とされ、
古くは太陽や王の力の象徴だったといいます。

勢いよく躍り上がる姿と、次の躍動に向けて前を睨み
前足に力を込めたデザインは、さらに高く跳ね上がり
飛躍する未来を表現しています。

1000度を超える高温で、炎が白く燃え盛る窯の中、
しっかりと後ろ足を跳ね上げ、オレンジ色に光るその姿は
何とも躍動的でした。

とにもかくにも無事焼成し、窯から出て来た時には
心底ホッと致しました。

少しずつではありますが、他の作品も追ってご紹介して参ります。
今後とも、備前焼花房をどうぞ宜しくお願い致します。











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明けましておめでとうございます [唐獅子]


暖かく、明るく晴れ渡った新年の幕開けとなりました。
皆様にとって素敵な1年になりますように。
本年も、備前焼花房をどうぞ宜しくお願い致します。

2018年の最初はこちらの作品をご紹介します。

跳ね獅子(花房壮一作・手びねり)
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体を捻り、後ろ足を高く跳ね上げた獅子。
文殊菩薩が乗る霊獣とされ、
古くは太陽や王の力の象徴だったといいます。

勢いよく躍り上がる姿と、次の躍動に向けて前を睨み
前足に力を込めたデザインは、さらに高く跳ね上がり
飛躍する未来を表現しています。

冬の寒さの中、凍る事なく無事乾燥し、
いよいよ窯焚きを待つばかりとなりました。
工房では少しずつその準備が進められています。

今しばらく更新をお休み致しますが、
無事焼成し、またここで皆様にご紹介出来る様
精一杯精進して参ります。
どうぞご期待下さい。




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酉年の最後は [鶏]


年の瀬の慌ただしさの中、
気がつけば今年も残りわずかとなりました。
酉年の最後は、こちらの作品をご紹介します。

諌鼓鶏 (花房壮一作・手びねり)
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こちらの作品は、中国の故事をモチーフとしています。

その昔、中国の聖天子が自らの政道に誤りがある時は
これを諌めようとする民が打ち鳴らして知らせることが
出来るようにと、朝廷の門前に太鼓「諌鼓」を置いたとか。
しかし、善政であったため打ち鳴らす者がおらず、
いつしか諌鼓には苔が生え、鶏が住み着いたことから、
天下泰平、平和の象徴とされてきたといいます。

古くから印籠や武具のデザインにも取り入れられ、
まさに平和の象徴ともいえる祭りにおいて
諌鼓鶏を象った山車を用いる地域もあるとか。

以前にも同じモチーフの作品を製作したことがありますが
こちらの鶏はより一層リラックスした印象です。

寛いだ姿からは、世の中が平和で豊かな様子が連想されます。

新たに迎える年も、心豊かで穏やかな時が
少しでも多くありますように。

今年も一年、当ブログをご覧頂き本当にありがとうございました。
来年もまた、多くの作品を皆様にご覧頂ける様、精進して参ります。
寒い日が続きますが、どうぞお体大切に良い年をお迎え下さい。








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松竹梅を盛り込んで [花器]



趣向を凝らしたイルミネーションが
師走の街をとても華やかに彩っています。

今回はこちらの作品をご紹介します。

松竹梅花入れ(花房壮一作・手びねり)
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年中生き生きとした美しい緑の葉を付ける松、
力強く根を張り、次々芽を出す事から
「子孫繁栄」の象徴ともされる竹、
そして寒中も鮮やかな花が色褪せない事から
縁起が良いとされる梅。

以前にもこうした意味合いの花入れを
製作したことがありますが、
今回は「松竹梅」全てを盛り込みました。

その時の気分で角度を変えて楽しむのももちろんですが、
南天などを活けてめでたい尽くしの演出をしてみても
いいですね。





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蓮に蛙とかたつむり [香炉]


今日はとても強い風の中、
時折雪が舞っています。

今回はこちらの作品をご紹介します。

蓮葉伏せ香炉(花房壮一作・手びねり)
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丸まった蓮の葉の裾には蛙、
その目線の先には一匹のかたつむりがいます。

蛙は柳の葉に飛びつこうと何度も飛び上がる姿から
努力の象徴とされますが、
一方のかたつむりも、ゆっくりと、でも着実に
前にだけ進む事から縁起が良いとされ、
幸運、慶びの象徴ともされてきたとか。

努力で幸運を運ぶ二匹が、
蓮の葉が作り出した小さな山を越えて出逢う微笑ましい瞬間を
表現しています。



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巨大鯉と大立ち回り [鯉]


今日は冷たく強い風が
木の葉を巻き上げて通り過ぎていきます。

今回はこちらの作品をご紹介します。

坂田怪童丸 (花房壮一作・手びねり)
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この作品は、歌川国芳が描いた浮世絵
「坂田怪童丸」をモチーフとしています。

江戸の昔から、男の子の健康と立身出世を
願う縁起物として愛されてきた金太郎伝説の
この一場面。

こちらの怪童丸、よく見ると笑っていて、
滝を昇って龍になるとの伝説を持つ鯉と
波飛沫を上げて取っ組み合う姿は何とも楽しそう。

巨大鯉を力で捩じ伏せる、というよりも
はつらつと、無邪気に笑って全力で遊ぶ子供の
可愛らしさや底知れぬパワー、可能性を
作品のテーマとしているようです。











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古木に群れる小亀たち [香炉]



数日前に冬の上着を出したのが嘘の様に
今日は暖かな陽射しが降り注いでいます。

今回はこちらの作品をご紹介します。

香炉 「古木に亀」 (花房壮一作・手びねり)
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古木の、遥かな時間を生き抜いてきた逞しさ、
過ぎていく数多くの時代を見守り続けてきたという
壮大で神秘的な魅力をモチーフとしながら、

長寿の象徴ともされる亀の、
中でも小亀を何匹か合わせることで

生涯を終えた木が新しい命の拠り所となって
それぞれが役割を担って次の時代へと繋がっていくという、
脈々と続く命の力強さを作品のテーマとしています。








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